KAWAGOE NEW SOUNDS AWARD 2010-2014


BEST
VIDEO


initiative sense / metaphoric (2011)
Directed by Kazuto Yoshii

レーベル初のビデオクリップは真っ白な撮影スタジオで制作、そして代表・庭野が出演してしまうという予想外な展開となりました。ディレクター吉井くんはわざわざカメラマンを呼び寄せ、しかも途中から彼の制作会社の先輩までお手伝いさせてしまいました。私が以前からイメージしていた、ドラムセットに上の方からドラムスティックを降らせるというアイデアをまったく話していないのに、吉井くんがそのアイデアまんまの絵コンテを持って来た時は本当にびっくりしました。そしてそれがこんなにスタイリッシュに具現化したので私は今でもそれを思い出すと幸せな気持ちになるのです。と同時に高いはしごの上から何度も何度も大量のドラムスティックを落とす作業を強いられた為、次の日腕と内太腿がものすごい筋肉痛になったことも鮮明に思い出すことが出来るのです。ドラムがうるさいと近所からクレームが入り、シンバルやスネアの裏にタオルを貼付けて作業を続けたのでよく観るとたまにチラッと布っぽいものが見え隠れします。


Miami (long day mix) / DENNIS DENIMS (2013)
Directed by Kyonosuke Takayasu

デニスデニムスを結成して最初に出来上がった曲はなんと16分以上の大作でした。その後アルバムにはこの曲を3パートに分けて収録したのですが、ビデオクリップは原曲のロングバージョンで作ろう!というかなり根気の要りそうなリクエストに応えてくれたのは映像作家、イラストレーター、ミュージシャンの高安恭ノ介(当時・高安恭介)くんでした。彼は自身の手描きイラストとアニメーションを駆使して見事なロードムービーを作り上げました。そしてその後、高安君はデニスデニムスに加入することになるのです。





BEST
DESIGN


Elektricity / Takayuki Niwano (2014)
Designed by Haruhiko Tanaka

今年リリースした代表・庭野のソロアルバムのジャケット。タイトルを見事に視覚化してくれたこと、そしてアルバム制作時にリリースされ、そのジャケットデザインに嫉妬していた某onexxxxxx pxxxt nxxxr「R Pxxs Sxxxn」のあの質感さえも感じられるテイストにしばし感動を抑えずにはいられなかったのは言うまでもない。
そしてこのアルバムのCDトレイ下にギミック的に入れてもらったイラストにも大満足でまた一つ夢が叶った!とばかりに涙が溢れたことは言うまでもない。それに関してはCDを買ってくれた方に楽しんでもらえたらと思って公開していなかったが、特にリアクションもないので思い切って5周年記念ということで(そして大晦日だし)ここで公開してみたのは気まぐれでしかないということは言うまでもない。。





BEST
ORGANIZE


Plateaux of NOISE - 現代ノイズ進化論 (Live Streaming on DOMMUNE,2013〜)
Organizing by Hidenori Sasaki (zoo tapes)

http://www.dommune.com/reserve/2013/0514/
http://zootapes.tumblr.com/post/50267882082/19-00-21-00-5-14-dommune-zoo-tapes
当レーベル設立のきっかけとなるmetaphoric「confirmed lucky air」を制作した佐々木くんは、その後「ノイズ」という現代音響において最も重要なセンテンスを携えて様々なイベントを企画し様々なアーティストを接続させ一つのコミューンを作り上げるに至るのだが、その際たる企画がこのドミューンでの番組「現代ノイズ進化論」である。代表・庭野が参加した1回目を皮切りにコンスタントに番組を更新し、ついにはドローンアーティストhakobuneがドミューンの年越しイベントに出演するという事態となっている。





BEST
LIVE ACT


metaphoric Live 2010.5.1- ARTiFCT vol.5 @Asagaya Yellow Vsion (2010)
Performed by metaphoric

ベストライブアクトを挙げるほどライブをやっているのか?と問われればやってない!と即答できそうなほどライブを苦手とする代表・庭野ではあるが、強いてあげるならばこのライブだろう。このレーベルも日本でのドローンムーブメントもまだ黎明期にあった時期に霊界との交信よろしく不穏なギターとコンピュータグリッチでもって紡がれるドローン音響。不協和音とノイズによる音響世界は現代音楽以降も未だに黎明期であり、これだけノイズとそれ以外の音色が並列化した今日、殆どの人間にとっては不快なノイズそのものでしかない・・・。ちなみに第1回現代ノイズ進化論はこのライブ動画の紹介から始まった。。